PerfectBlue 自作シール

 全ての黒幕は、哀漸かぐやであった。
 かつて次元震に襲われた愛然かぐやより生まれ出た哀漸かぐや。彼女は、慈愛に満ちた愛然かぐやが、気づかずに持っていた、影の部分。愛然かぐやがヘッドロココに抱いていたほのかな恋心、それはラファエロココがシヴァマリアと結ばれる事により 打ち砕かれてしまった。その時、愛然かぐやの心の奥底に生まれたかすかな嫉妬心、 それが哀漸かぐやの全てであった。そして、ヘッドロココへの恨みを晴らす為に、ヘッドロココ本人ではなく、まずヘッドロココが大事にしている メイドン達を始末し、ヘッドロココを失意のどん底に落としてやろうと考え、 仮名レオン斬帝をそそのかし、メイドン達を襲わせていたのだった。しかし、仮名レオン斬帝の作戦が失敗した今、あくまで自分の存在を隠したままいるつもりであったが、 自ら、真・メイドン達を始末する為に、姿を現したのだ。
 全ての真実を知り、愕然とする真・メイドン達。そんな彼女達のスキをつき、容赦無く攻撃を始める哀漸かぐや。 さすがに神の時代から存在する愛然かぐやの影、真・メイドン7人がかりの攻撃も、なんなくかわしてしまう。哀漸かぐやの力は、真・メイドン7人で、ようやく対等になるほど強力なものであった。その圧倒的な力に、霊使が、界使が、豊使が、次々と傷つき倒れてゆき、真・メイドンは、あっという間に形成不利に追い込まれてしまった。だがその時、まばゆい光と共に、愛然かぐやが出現し、双方の間に割って入った。次元震以来、哀漸かぐやの行方を探していたのだが、今まで息を潜めて行動していた為見つからなかったが、 真・メイドとの戦いで一気に力を解放した為に、見つける事が出来たのだと言う。もとの一人に戻ろうと、哀漸かぐやに語りかける愛然かぐや。だが、哀漸かぐやは断固としてそれを拒否し、攻撃を仕掛ける。その攻撃を愛然かぐやが防ぎ、全ては、真・メイドン達に託された。最後の力を振り絞って立ち上がる真・メイドン達。そして最終の必殺技「七星命道(ゼブンスターメイドン)光」を、哀漸かぐやに向かって放つ。愛然かぐやに注意がいっていた為、哀漸かぐやは、まともにこれをくらってしまった。力尽き倒れる哀漸かぐや。そして、パワーを使い果たしてしまい、真・メイドン達はメイドンへと戻ってしまい、こちらも倒れてしまった。
 それから先は、何が起こったのかは、果たして哀漸かぐやは愛然かぐやとひとつになったのか 、気を失ってしまったメイドン達にはわからなかった。覚えているのは、メイドン達をもとの名も無きゾーンに送り届けた、愛然かぐやの微笑みだけであった。彼女達はまた、ヘッドロココを待ちながら、名も無きゾーンで平和な日々を送る。だが、あの冒険の日々は、決して忘れる事はないだろう・・・

 それは、誰も知らない、メイドン達の物語・・・

おすすめの記事